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ちび1号の受験勉強(附属横浜小学校用) その1:9月と10月前半 [育児]

受験時期も近づいて、こちらへのアクセスも増えてきたので、加筆修正など(2012年6月)
※この時期(受験半年前)お勧めの家庭学習は、本人による「音読」。
 一日10分ほどいろんな文章を音読させるいいですね。
 あとは、これから先の季節について、行事、生き物、草花などを意識して伝えていきましょう。

ここから本題に入ります。
小学校受験をもともと考えていなかった私。
国大附属小というものがあり、所在地はどこで、現住所が学区内であるということまで理解したのが、受験3か月前の9月になってからだった。

それまでは、弘明寺にそんな感じの学校があるみたいだね~、家から近いなら一度考えてみようか…というレベルで妻と話をしていた程度だった。

秋になり、そろそろ調べてみようとWebを見てみたところ、弘明寺にあるのは附属中学校で小学校の所在地は山手…だということを初めて知った。

ちょうどタイミングよく、説明会の期日も近かった。
実際に受験するかどうかは説明会に参加した後に決めようと考えつつ。
やったことは無駄にはならないだろうから勉強をしようと思い、ちび1号の受験勉強を始めた。

ちびたちの教育は父親の役目というのは私の方針だったので、受験までの全部を私が担当した。

受けると決めてから、受験までの3カ月の学習方針を考えてみた。
私立は(経済的に無理なので)そもそも考えておらず、国立一本。
受験する学校も一校だけ。で、あれば対策は簡単。


9月
1.過去問やって、出題分野ごとにちびの現状レベルとのギャップ認識。
2.その分野の弱点補強。

10月
1.模試を受けて、当日の雰囲気と実技に慣れされる。
2.実技の練習
3.弱点補強
4.過去問

11月
1.過去問
2.弱点追い込み

という形で考えた、ちび1号の学習は横国スペシャル。

■結果
 子どもの能力を測る2次試験までは通過しているため、間違ったやり方ではなかったと思う。

■受験勉強を始める前のちびの状態(自宅学習は、こどもチャレンジを「とっている」
だけでやってない…)
 塾や幼児教室、運動等、習いごとは一切していない。
 足し算引き算は2ケタくらいまで暗算でできる。
 ひらがなカタカナ漢字(かなり)は読める。ひらがなカタカナはかける。
 アルファベットは読める。単語は読めない。
 学研の学習漫画は、ひとりで読める。

できることは上記のような形であらかじめ把握していた。
受験にあたって知りたいのは、「今のちび1号はなにができないのか」。

■過去問集
 まずは前年分をやってみた。これが親子ともども附属小の問題をはじめて見た状態。
 数字やひらがなを「読んだり」「書いたり」する問題は、一切出題されない。
 出題は絵や図形、音声に限られ、回答も「○とか×(あるいは二重線)だけ)

■過去問はじめてわかった弱点
 季節の植物弱い (私がよく知らないので一切教えたことがない)
 年中行事弱い  (私たち夫婦が興味ない)

家で教えたことがない部分について、ちびも理解していないことが見事に浮き彫りになった。
子供への教育の偏りが客観的にわかるので、受験しなくても小学校上がる前にやってみるといいかも。

■困ったこと
 算術というテクニックを先行して理解していたので、そもそもの概念を問われるような附属小の出題方式に非常に戸惑っていた。
 たとえば「右と左の果物で同じ数ずつ×をつけましょう」というような問題の場合、家では「どっちが何個多いでしょう?」とやってしまい、差分にしか注目させてこなかった。彼は反射的に引き算をしてしまい、差分に×をつけていたりした。

■受験勉強(あくまでも横国向け)
 分野別の学習は、過去問をやってからのほうがいいと思う。
 たとえば、お話記憶というのが毎年出題されている。
 ・1〜2分くらいの文章を1度だけ聞いて、そのあと、口頭で質問される内容を答えるような形式のもの。
 これ用の市販の問題集もあるが、私の感触だと、横浜小の出題は、単純な記憶だけではダメ。
 「気持ちの動き」の理解を問われるケースが多い。
 この場合、むやみに例題を解きまくっても、附属小の問題には対応できない。

 親(ないし教える人が)問題傾向を把握して、問題集から類似の問題をきちんと選んで、効率的にやらせることが必要だ。
 気持ちの動きがわかれば、単純なお話記憶(うさぎさんは何を持ってましたか?)は簡単である。

 お話記憶自体が苦手な子供の場合、テクニックではどうにもならないので、時間が限られているなら、子どもに音読「させて」短期間で数をこなすしかないだろう。
 親が読んで覚えて解く、という通常の手順をいくら繰り返しても「お話記憶自体が苦手」な子供には時間の無駄です。問題も答えも毎回違うので。


 分野別の出題にも附属小の色があるので、問題集から親がフィルタリングして出題すべきです。問題の傾向にあわないものをむやみに「全部こなすのは子供にとって混乱の元」。


 ちび1号の年中行事と植物の弱点については、図鑑に頼ることにした。
 ・「季節の図鑑」というものを購入。
 これは、年中行事や植物や動物、昆虫などが季節ごとにまとめられたよい図鑑。

 仲間はずれ探しには、非常に役に立つ。

ブログでは、市販の問題集をコピーをして一日数十枚!もやらせているみたいな話をみかました。私は子供にやらせる問題集は使い捨てでやらせます。
1枚ずつ破ってやらせて○つけて、できたよシール貼って、捨てて。の繰り返し。

子供には、同じ問題を何度もやらせるより同じような別の問題を繰り返すほうがいいです。
子供は「覚えている問題」を解くときは考えることをせずに、絶対に頭の中で手を抜いてます。
コピーでの対応はコスト削減にはなるかもしれませんが、子供の学力知力向上には役立たずです。

基本使い捨てがいいと思います。

で、問題集。
○○セットで○○万円!みたいなのがあることを受験終わってから知りましたが、いらいないでしょう。我が家は、近所の本屋さんの小学校受験本コーナーですべて対応。
安いもので1冊1000円近いものから高くて2500円くらいのものを使い、トータルでは問題集で10,000円くらい使ったでしょうか。(過去問集を2セット+弱点分野)

1日30分から1時間程度、週に2日か3日くらいのペースで学習しているうちに、9月も終わり。

10月に入って、そろそろ模擬試験でも…と思い、検索サイトで一番最初に見つかった、杉田の湘英会へ申し込むことにした。

電話しか手段がなかったので、会社の昼休みに電話すると「どちらの幼稚園ですか?」と聞かれた…。
…やはりお受験はそういう世界(有名幼稚園から進む)なのか…と思いつつ、保育園に通わせている旨を伝え、当日の持ち物などを聞いて、振り込みをした。

模擬試験当日。
私服でいいのかお受験用の服が必要なのか服装で悩む。
よくわからないので、どっちにでも対応できるように、受験服を持参して私服ででかけた。

お昼時だったので、途中で昼食にする。
「お昼に何を食べましたか?」と面接模擬で聞かれたら「らーめん!とか答えたら嫌だな~」と思いつつも、杉田商店街のラーメン屋でご飯を食べさせたあと、てくてくと塾に行く。

到着した塾には、受験服を来たこどもたちがいっぱいいた。隣の駐車場で持参した受験服に着替えさせる。
受験会場の様子を見ていると塾生中心に30名ほどが受験するようだ。

教室へ移動する直前に、男女別に並んで、個別に先生に挨拶をしてから移動するようだ。
「女の子は、おはようございます」「男の子は、こんにちはですよー」と言っている。
なんのことかと先生が話すコメントをよくよく聞いていると、男女で受験の時間帯が違うらしい。
…こんなことも初めて知った。

(男女別の試験なら、女の子がいると張り切るちびにはつらいね~)などと思いつつ、親も待機部屋に移動する。

知り合いもいない中、先生の話を聞く。
賛否両論がある、いわゆるお受験会(私も中学受験会の先生側にいた)の話。
共感できるのは「高い志を持つ集団にいることはよいことだ」。

などなど、いろいろお話を聞いていたら、実家から携帯に着信があった。
「祖父が救急車で病院に!」…実家は遠方。すぐといっても移動準備も必要。
その後しばらくして「夕方落ち着いてからでよい」と。
重篤状態は一時的に脱した模様で、容体も安定しているとのことなので、試験が一通り終わってから行くことにした。

国大附属用の模試ということで、この塾が考えた問題が出題されている。
父母控室にも同じ状況で問題が放送されるので、どんな問題が出たかはわかった。

上のほうで書いた、過去問から見た「お話記憶の気持ちの遷移」は、ここでの模試を2回受けた限りでは出題に反映されていなかった。もう少し問題を分析してもよいかもしれない。

実技は、テレビで小さく放映されていた。
子供たちがひとりずつ呼ばれて、先生に指示された運動を順番に行う。

だれかが間違えると、続く子供たちも同じ間違いをする。おそらく引っ張られるんだろう。
ちびには「前の人がちびと違うことをしても、自分が正しいと思うことをしなさい」と事前に念押し。


順番が来たちびは、テレビで小さく見えた。
運動音痴を発揮しながらのぎこちない動きながらも、最後まで間違えずにうまくこなせました。立派。

筆記試験では全体に得意な問題がでたようで、後日塾にて結果をもらったら30人中4位で91点とか。
よく頑張りました。


試験終了後、急いで帰宅。
実家に確認すると危篤状態には変わりないとのことで、数日の宿泊準備と喪服の準備とともに、ちび1号と二人で実家に移動。ちび2号と奥さんは自宅待機。

その後3日間、ちび1号は意識が戻らない祖父(ちびにとっては曾祖父)に付き添い、初めての「死」を目の当たりにした。

祖父が亡くなった直後のお清めも、私の妹や従姉妹とともに、ちび1号も祖父の体を拭ったりして、神妙な顔でがんばっていた。

その後もお通夜葬式と続く中、参列者のお迎え役として、きちんと挨拶をしていた。
受験用に買った洋服がこんなところで役立ってしまったのが悲しいことではある。

ちび1号にとっては、慌ただしくもかなり衝撃的な1週間だったと思う。

10月後半はしばらく受験用の勉強はお休み。
10月中旬でやった2回目の模試で84点くらいしかとれなかったのがショックだったようで、勉強をちょっといやがるようになった。ほとんど行動観察で減点されていた。
たしか折り紙が駄目だったような。

嫌がる相手に勉強やらせても時間の無駄なので、11月からまた開始することにして10月後半はお休み。

後半に続く。
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